クラゲのコーナー
クラゲとの出会い
くらげと云う言葉のイメージには・・お盆を過ぎるとくらげが海水浴場に大量発生し、刺される・・さらに大量発生して火力発電所の取水口に詰まり送電を妨げるなど、あまり良いイメージは持っていなかった。また自分自身、海へ出かけても不思議とくらげに遭遇した事がなかった。まあ、それまで深く考えた事の無い生物だった。
しかし!1995年夏、鳥羽水族館に於いて、初めてマトモに見たミズクラゲには感動した!!その姿は水中を優雅に漂い、半透明な身体は限りなく美しく・神秘的である。くらげをこのように飼育出来るという事にも深く感動してしまった・・・。自分も出来る事なら是非飼育してみたい・・と、無謀な事をその時考えてしまった!!
大発生!!
優雅に漂う・・
当店クラゲ水槽
クラゲの採集の思い出
次にくらげの採集について考えた。専門的知識が皆無の自分はとりあえず、くらげが出てくるのはお盆過ぎだと確信していたので、その時期を見計らって日本海へ出かける事にした。とりあえず福井県小浜辺りが良いだろうと計画した。私自身、実は普通免許を持ってないのだ!!。持っているのは美容師免許と原付免許のみ。
だから恐ろしく無謀だが愛バイク(ホンダ・ゴリラ)で出かける事にした。50CCのバイクに採集用具一式を積んで周りの反対を押し切って出かけた。・・・何とか小浜に着いたのは良いが見つからない!くらげがいない・・
ひたすら探してくらげがいない・・・。そのような事を何回も繰り返し・・ある日ついにゲット!!もう、うれしくて、うれしくてクーラーボックスに詰める。酸素が無くなると死んでしまうと思い、電池式のエアポンプでブクブクして帰路・・・・・無事到着!喜んでボックスの蓋を開けて驚いた!!・・・くらげがいないではないか・・(後でわかった事だがくらげはブクブクしてはいけないのです。まあ当初はこのようなポカを何回もやりました・・・。ちなみにくらげは死んでしまうと溶けて消えてしまうのです。(嗚呼・・はかない・・)
●クラゲ飼育について
いろいろ調べた結果くらげ飼育の奥の深いこと深いこと・・・まず、くらげ採集は海水ごとボールのようなもので静かにすくいあげる事、飼育水はもちろん海水である事、エアを入れるとエアがくらげの笠部分に入り込み、その浮力によって穴があき死に至る事、適度な水流が無いと、海水よりくらげの方が重いのでくらげが遊泳してくれない事、普通のろ過装置を使うと、取水口にくらげが吸い込まれてしまう事等、いろんな問題が出てくる。それを全てクリアする事によってくらげ飼育は可能となります。
まあこんな感じです。プラスチックのセパレーターを設ける事によりクラゲがフィルターに吸い込まれなくなります。
人工海水と比重計
比重計で海水の濃度を測る(採集地の濃度と同じ)
エサはブラインシュリンプ
ブラインシュリンプとはアメリカの塩水湖で発生する微生物。乾燥卵の状態で販売されているので、それを右のような容器で孵化させ、それをスポイトにてくらげに与える。
ミズクラゲの赤ちゃん・・
皆が刺されるアカクラゲ
可愛いドフィラインクラゲ
発光するウリクラゲ
刺激すると光るオワンクラゲ
ミズクラゲ以外にもいろんなクラゲを飼育しましたが短命に終わりました。やはりクラゲの一般大衆であり、毒性も殆ど無いミズクラゲがポピュラーでありクラゲらしいのかもしれません。美しく優雅でのんびり海中を漂う姿は、殺伐とした現代に必要なリラクリゼーション効果たっぷりです。さあ、あなたもクラゲの如く自然に身をまかせて華麗に、時には荒波に揉まれながらも強く生きていきましょう!!・・・私達自身も・・・・。
当店では常時ミズクラゲを観察することが出来ます!!変な美容室でしょ?!!!
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なんと!!当店のクラゲはMBSTV、NEWS23でも紹介されました!(02、12,23放送)